アタックチャンス
 アタック25監修の堤章三さんによるアドバイスは「17番を取って25番を開ける」。僕「はい、それしかないです」。2番に入ったところで、16番に入らなかったのはそのためなのですから。
 他の方の作戦を考えると、山口さんは17を取って25を開けるでしょう。これでも僕にとってチャンスはあります。岡本さんは21番を取ってやはり25番を開けるでしょう。それでも25番が開くことは僕にとってはチャンスには違いありません。しかし福垣さんが正解すると、17番を取って5番を開けられてしまいます。それではほとんど勝ち目が無くなるばかりか、最悪0枚の可能性すらあります。
 しかし、4枚のラインというのはアタックチャンスで全部消される可能性があるのですが、5枚のラインを作ればそういうことはないわけですから、返す返すも「チャップリン」で勝負しなかった自分が情けない。

●独占禁止法を運用するために設置された/機関である(公正取引委員会は、委員長と委員合わせて何名で構成されているでしょう。)……5人(不正解):赤 お立ち

 この前に「ギリシアの新首相の名前」の問題がスルーになっています(←確かに時事だけど3月初めの話は知らないよぉ〜)。
 この頃になると、僕も「勝負するしかない」と思うようになっています。公正取引委員会であることはわかったのですが、そのまま答えである筈がないと思いながらもボタンを押してしまいました。そこで漸く絞り出した答えが「内閣府」。それまで総務省の外局だったのが、平成15年4月に内閣府の外局に移ったので、なのですが……。しかしこの問題に間違えたことに悔いはありません。やはり勝負するところは勝負しないとダメなんですね。
 しかし、やはり悔しかったのか、席を立つときについ「公正取引委員会ですか?」と聞いてしまいました。これは大いに反省しています。往生際が悪いですよね。おそらく視聴者の皆さんにも感じ悪く思われたことでしょう。
 僕としては、どうにか無傷で席に戻れるのを、そうでなくても山口さん岡本さんに頑張ってもらうのを祈るばかりでした。


●日本の民法は5編からなっています。総則、物権、債権、親族とあと一つは何でしょう。……相続(スルー)

 児玉清に「滝本さんはお分かりになりましたか」と聞かれたのですが、正直、全然問題は耳に入って来ませんでした。というわけで「すいません。存じ上げません。」 まずは1問助かりました。


1 2 3 4 5
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16 17 18 19 20
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●ローマ帝国最大の領土を実現した、五賢帝時代の二人目の皇帝は/(誰でしょう。)……トラヤヌス(正解):白17アタックチャンス5

 「誰も押すな」と念じていたのですが、聞こえた音の高さはまさしくのそれ。そして見事正解。世界史を勉強された方なら基本問題なのでしょうね(僕には分かりませんでしたが)。
 しかしこれで大変なことになりました。もし次に白が5番を取れば、2,3,4番の赤が危うくなるばかりでなく、パーフェクトの可能性も。さて僕が勝つにはどうすればよいのか? 白は10,22,25を結ぶ三角形10枚が確定ですが、あと5問全部僕が取れば15枚で勝てます。全部取らなければいけないということはありませんが、5番を白が取った瞬間に負けが確定します。兎に角、5番を取らないことにはどうしようもありません。これからは全部取る気持ちで勝負しなければいけません。ただ、まだ計算問題が出ていないので、そこで1問は稼げるだろうと思っています。


1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25
●明日、5月3日は憲法記念日です。施行されたのは/(西暦何年でしょう。)……1947年(正解):赤16

 視聴者の皆さんには分かりづらいと思いますが、かなり勝負した問題です。素直な問題だとしても、
 1. 施行されたのは西暦何年でしょう。
 2. 施行されたのは今から何年前のことでしょう。
という可能性がありますし、
 3. 施行されたのは1947年の5月3日ですが、その時の日本の総理大臣は誰でしょう。
などという可能性も否定できません。さて、1.か2.かどっち? ということなのですが、「まだ計算問題が出ていない」ということもあり、正直言って 2. の方が可能性が高いと思っていました。でも口から出たのは「1947年」。何故なのか僕にもわかりません。
 まずは1問クリア。ただ、喜びに浸っている暇はありません。しかしこれは計算問題ではなかった。早く出ろ出ろ、計算問題。


●JETRO、日本貿易振興会の2002年の統計によると、日本の最大輸入相手/国は(どこでしょう。)……中国(不正解):赤 お立ち

 「貿易」「日本」「最大」……断トツでアメリカ合衆国だと思っていました。輸出は大差の1位だし、輸入も小差ながら1位だから、と思ったので自信を持って答えたのですが、悪夢の不正解のブザー。答を聞くと「中国」。それを聞いて自分の失敗を理解しました。
 まず、輸入ではなく輸出入合計の最大相手国だと思っていたこと。それでも輸入はアメリカが小差で1位の筈だ、と思っていたのですが、実は2002年度に中国がアメリカを抜いて1位になっていた、ということ。もし僕が茨城にいて塾のバイトを続けていたらそういう情報は知っていた筈で、そのブランクは埋められなかったわけです。どんな勉強も基礎が大事だということです。
 この問題も前と同様、間違えたことに悔いはないのですが、これで「勝負あったな」と思いました。


●宇多田ヒカルがこれまでに発表したシングル15曲を収めたアルバムを発売しましたが、タイトルに漢字が使われている曲は一つです。何という曲でしょう。……光(スルー)

 シンキングタイムの音楽が流れている間、「誰も押すな」という念力が通じたのか、スルーになりました。答を言われれば「あー」という感じですね。あと1問。


●綿矢りさの小説『蹴りたい背中』が、芥川賞受賞作としては28年ぶりに100万部の売上を達成しましたが、その28年/前に(100万部を達成した村上龍の小説のタイトルは何でしょう。)……限りなく透明に近いブルー(不正解):緑 お立ち

 山口さんが答えて、21番に入るのであればまだ勝負できるのですが、答を聞いた瞬間、頭の中で「違う!」と叫んでしまいました(正解は知らなかったのですが)。しかしこれで無傷でお戻り。このチャンスは生かさねば。


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16 17 18 19 20
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●ダーツで、ボードに不規則に並べられた数字は、1からいく/つまで(あるでしょう。)……20(正解):赤6

 相変わらず「スポーツ」問題と「小学校の社会で習う」問題しか答えていないのですが、これで次に答えれば遂に5番に入れます。5番に入れれば本格的にと勝負できます。あと1問。次こそ計算問題か?
 ……ということで、の一騎打ちの様相ではありますが、よく見ると残っているパネルは1,5,21番のみ、すべて角のパネルなのです。この時点でが1枚、は1枚もないのですが、もしが残り3問を連取すれば、13or12枚となって大逆転優勝なのです(僕も終わってからこのことに気づきました)。ここまで4人ともパネルの取り方のミスは一つもないように思えますが、それなのに残り3枚がすべて角というのは、見る方からすると何とも面白い展開です。


1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
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●牛と馬、妊娠期間が/長いのは(どちらでしょう。)……馬(正解):白5

 これで勝負ありました。「牛と馬」と言われた瞬間、「牛」と思っていたので2択もハズレでしたし。問題を聞いて馬だとわかったのですが、「妊娠期間が」のところで押した福垣さんが素晴らしいと言わざるを得ません。
 収録終了後、福垣さんが「2択が当たっただけですよ」と言うので、「牛と馬の問題も勘だったんですか?」と聞いたら、「いや、あれはわかっていましたよ。競馬が好きなもので。」と言っていました。これを聞いてスッキリしました。
 勝負はついたのですが、僕にとってはまだ気が抜けません。もし1番、21番と続けてに取られると、僕はたった2枚しか残りません。今あるパネルは何とか守らなきゃ。


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6 7 8 9 10
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●次に挙げる3人は同じ県の出身です。どこでしょう。ダンディ坂野、鹿賀丈史、松井秀喜。/……石川県(正解):赤1

 ダンディ坂野の出身地は知らなかったのですが、鹿賀丈史は昔TBS「モーニングアイ」のトークコーナー(←田中義剛と渡辺真理が担当していた)に出たときに触れていた覚えがあって、確か北陸かどっか、雪の方の出身だったな、と思うのですが静観。でも最後に松井秀喜。最後まで読み切られていましたし、かなり押すのが遅かったなぁと自分では思ったのですが、僕が取ることができました。これで10枚確保して安心。
 ここからはまったくもって身勝手な文句なのですが、観客の皆さん、もう少し拍手してくれたら嬉しかったなぁ。


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●1952年5月2日、イギリスで世界/初の(ジェット旅客機が就航しています。その旅客機の名前は何でしょう。)……コメット(正解):赤21

 本当の消化ゲームならぬ消化問題(←でも1万円はかかっている)。勉強していた内容だとはいえ、だいぶ早いところで答えてしまいました。ごめんなさい。結局、最後まで計算問題は出ませんでした。つまり、僕用の問題はあの「茨城県」だったのでした(←面接で茨城出身だと言っちゃったから)。




戦い終えて
 各人の正解数(不正解数)を書くと赤:9(2)緑:5(3)白:9(1)青:3(0)。最後に悪あがきをさせていただけるなら、「牛と馬」の問題とその次の「石川県」の問題の出題が逆なら僕が勝っていたわけですが……。でも福垣さんは勝つべくして勝ったと思います。おめでとうございました。
 旅行獲得クイズも「女性の陸上選手でオリンピックのメダリスト」ということで人見絹枝を正解されました。僕が福垣さんの立場だったとしたら正解していたかもしれませんが、もし僕が勝っていたなら左上しか見られなかったわけで、絶対にわからなかったでしょう(本が出てきたので女性作家と思っちゃうかもしれません)。
 結果はどうあれ、楽しい時間を過ごすことができました。ご協力・応援してくださった方に感謝いたします。

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